目次
- Apple Watchから始まった、左腕ガジェットライフ
- そこに突然やってきた「サブマリーナーデイト」
- 失って気づいたApple Watchの偉大さ
- 今は“両刀使い”が自分のスタイル
- 機械式時計も、究極のガジェットなのかもしれない
- これからも、“両方”を大切にしていく
気づけば、自分の左腕にはロレックスのサブマリーナーデイトが巻かれている。
ガジェットが大好きで、Apple Watchを使い倒していたはずの私の左腕に、だ。
今回は、「ガジェット好きなのに機械式時計を愛用している」という、少し不思議な今のスタイルについて書いてみたいと思う。
Apple Watchも、ロレックスも、どちらも自分にとっては“手放せない相棒”になった。
Apple Watchから始まった、左腕ガジェットライフ
もともとは、Apple Watchの虜だった。
初めて手にしたのは、社会人になってすぐのこと。
まだapple watch の二世代だったかと思う。
通知のチェック、ヘルスケアの記録、タイマーやアラーム、iPhoneを探す機能。
どれもこれも、「あったらめちゃくちゃ便利じゃん!」と感動したのをよく覚えている。
特に、ヘルスケア機能の存在は大きかった。
歩数、睡眠、心拍数。
目に見える形で「自分を管理している」感覚を持てたし、健康への意識も高まった。
朝はApple Watchのバイブで静かに起こされ、日中は通知を受け取り、夜は睡眠記録をつける。
まさに、左腕に小さな秘書がいるような感覚だった。
そこに突然やってきた「サブマリーナーデイト」
そんな自分に、ある日、父がこう言った。
「これ、もう使ってないから、お前にやるよ。」
手渡されたのは、ロレックス・サブマリーナーデイト。
黒い文字盤、しっかりした重み、すり減った回転ベゼル。
どんなガジェットよりも、“モノ”としての存在感が圧倒的だった。
最初は正直、戸惑った。
「機械式時計? 手巻き? 日差? なにそれ?」
でも、調べれば調べるほど、この世界に引き込まれていった。
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電気を一切使わず、ゼンマイの力だけで動くメカニズム
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精密な歯車が連携して動くロマン
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一生ものの道具としての存在感
Apple Watchとはまったく違うベクトルで、心をわしづかみにされた。
失って気づいたApple Watchの偉大さ
一方で、サブマリーナーを日常使いするようになると、
Apple Watchの便利さを失ったことにも気づいた。
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歩数計がない
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iPhoneを探せない
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タイマーをセットできない
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睡眠記録も取れない
「これ、やっぱり地味に不便だな……」と思う場面が、予想以上に多かった。
失って初めてわかるありがたみ。
Apple Watchは、もはや自分の生活に溶け込んでいたのだ。
かといって、Rolexの時計というだけでテンションが上がる面も大いにあった。
今は“両刀使い”が自分のスタイル
そこでたどり着いた結論は、
「どちらか一方だけに絞る必要なんてない」
ということだった。
今では、シーンに合わせて使い分けている。
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平日やアクティブな日はApple Watch
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特別な日、気分を上げたい日はサブマリーナーデイト
Apple Watchが「道具」として自分の生活を支え、
サブマリーナーデイトが「心」を満たしてくれる。
どちらも、自分にとっては必要な存在だ。
ちなみに、今はロレックス デイトナも愛用している。
この話はまた別の機会に、ゆっくり語りたい。
機械式時計も、究極のガジェットなのかもしれない
ふと思う。
ガジェットという言葉の定義は何だろう?
スマホやPC、電子デバイスだけがガジェットではないはずだ。
精巧なメカニズムを内蔵し、人間の生活をちょっと豊かにする道具。
そう考えれば、機械式時計だって立派なガジェットだ。
ゼンマイで動く。
歯車が噛み合って時を刻む。
それだけで十分にロマンだし、「アナログの極み」という意味では、むしろ最古のガジェットと言えるかもしれない。
これからも、“両方”を大切にしていく
Apple Watchとロレックス。
デジタルとアナログ。
便利とロマン。
両方を知ったからこそ、どちらかだけでは満たされない自分がいる。
これからも、TPOや気分に応じて使い分けながら、
どちらの良さも味わっていきたいと思う。
そしていつか、誰かに自慢するためじゃなく、
「この時計とこのデバイスが、自分の人生を一緒に歩んできた」
そう胸を張って言えるようになれたら、きっと最高だ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。