ガジェットが好きだ。
でも、それ以上に“選ぶプロセス”が好きだ。
何を買おうかな〜と価格コムを見たり、Youtubeでレビュー動画を見ていると、時間があっという間に過ぎていく。
ただ、ひとつだけ大事にしていることがある。
それは「自分のクセをちゃんと把握してから買うこと」。
これができるようになると、ガジェット選びはもっと楽しくなるし、ムダ遣いも減る。
“ドリップコーヒー挫折事件”から始まった
昔、オシャレな暮らしに憧れて、ドリップコーヒー一式を揃えたことがあった。
ドリッパー、ケトル、豆を挽くミル。雰囲気は完璧だった。
だけど、気づいたら全然使ってなかった。
朝にお湯を沸かす余裕なんてないし、豆を挽くのも地味に面倒くさい。
「結局、インスタントかコンビニで十分だな」と気づいた頃には、キッチンの片隅に無言で置かれたガジェットたちが悲しげだった。
(舌が肥えている訳でもないので、コンビニコーヒーが十分美味しいのだ。)
このとき、「あ、自分って“続かない人”なんだな」って、ようやく自覚した。
それ以来、「手間のかからない・習慣にしやすいもの」だけを選ぶようになった。
動画編集?たしかに憧れはあるけど…
最近はYouTubeやSNSで、動画を発信するのが当たり前になってきた。
だから最初は「自分も動画、やってみたい!」と思っていた。
編集ソフトも調べて、色々インストールしてみた。
でも、いざやってみると…
「これ、自分には合ってないな」とすぐにわかった。
時間もかかるし、凝り出すとキリがない。
何より、“完成までのプロセス”がしんどくて楽しめない自分がいた。
今はもう、凝った動画編集のことはほとんど考えない。
iMovieで家族動画を作ったり、capcutのテンプレートをいじって楽しむ。
自分のペースで完結できる趣味のほうが、自分には向いてる。
カメラ選びも“自制”が大事だった
写真を趣味にしようと決めたとき、真っ先に出てきた誘惑が「フルサイズ欲しい問題」。
SNSやYouTubeを見ていると、どうしてもフルサイズ機の美しい描写に憧れる。
だけど、私はまずAPS-Cから始めることに決めた。
理由はシンプル。
「自分が続けるかわからないのに、高額なフルサイズに手を出すのは危ない」
と思ったから。
あと、レンズ選びにも“自分ルール”を設けた。
「Eマウント専用のAPS-Cレンズしか買わない」
と決めておくと、フルサイズへの誘惑を断ちやすい。
SONYはレンズの種類が豊富すぎて、本当に危ない世界なので…。
いま使っているのは、a6700にSEL15F14G、SEL1670Z、tamron18-300。
この3本。
ちゃんと「今の自分が使い切れる性能かどうか」で選んだし、今のところ満足してる。
自分は意外と“飽き性”だと知っている
昔から色んなものに興味はあるけど、続けるのは苦手。
だからこそ、「広く浅く、気ままに趣味を楽しみたい」というスタンスで生きている。
その代わり、“のめり込みすぎない”ことも大切にしてる。
最初からプロ機材を揃えても、結局手に負えず、挫折したら意味がない。
その点、ガジェットは「ちょっと背伸び」くらいがちょうどいい。
少し頑張れば使いこなせそうな範囲のスペックや値段。
その“絶妙な塩梅”を見つけるのが、私にとってのガジェット選びの醍醐味でもある。
自分軸があれば、ムダな出費も減らせる
ガジェットの世界って、「あれも欲しい、これもいい」と際限がない。
でも、自分のクセをわかっていると、“選ばない勇気”も持てるようになる。
たとえば、
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使い回せないアタッチメント系は基本スルー
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モバイルバッテリーはAnker 733だけで充分。買い足さない
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USBメモリも、USB-C/A対応のSanDisk一本で済ませる
…みたいに、自分ルールでちゃんと“増やさない努力”をしている。
もちろん最初からうまくいったわけじゃないけど、「なんでこれ買ったんだっけ?」とならない選び方が少しずつできるようになってきた。
ガジェットは“自分を知る旅”でもある
結局のところ、ガジェット選びって「自分がどう暮らしたいか」を掘り下げる作業だと思う。
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面倒くさがりな自分には、どういう仕様が合うか?
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飽きっぽいなら、どういうジャンルなら続けられそうか?
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お金はかけすぎたくないけど、どこなら“気分が上がる買い物”になるか?
そんな風に、「自分との対話」ができるのが、ガジェット選びの面白さ。
買い物ひとつで暮らしは変わる。
でもそれは、自分のクセや好みを理解してこそ、ちゃんと満足できる買い物になる。
これからも“広く浅く”を合言葉に、ゆるく楽しく、自分に合った道具を選んでいこうと思う。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。