〜「わがまま」を書くことが、誰かの役に立つ〜
ガジェット好きが高じてブログを始めてから、ありがたいことに少しずつ読んでくださる方も増えてきました。
最初はただの趣味として、「このアイテム、良かったな」と思った瞬間を残すつもりで書き始めたのですが、気づけばレビュー記事もいくつか蓄積され、ちょっとずつ「自分らしい書き方」も見えてきたような気がします。
今回は、そんな私がガジェットレビューを書くうえで気をつけていることを、5つの視点でまとめてみたいと思います。
いわゆるレビューの「正解」ではありませんが、「こういう考え方もあるんだな」と、ひとつの例として楽しんでもらえたらうれしいです。
- 1. 正直に書く
- 2. 「わがままな理由」で選んだことを隠さない
- 3. 値段より“満足感”を優先する
- 4. 「スペック」より「使ってどうだったか」
- 5. 「読みやすさ」は気にする。でも媚びない
- おわりに:「わがまま」を言語化するレビューでありたい
1. 正直に書く
レビューを書くうえで、何よりも大事にしているのは「正直さ」です。
これは「正直に悪いところを書く」という意味ではなく、良くても悪くても、自分の実感をそのまま書くという意味での“正直さ”です。
たとえば
「基本的にはこのメーカーを推してるけど、実は違うメーカーも気になっている」とか、
「スペックは控えめだけど、自分の用途にはこれで十分だった」とか。
人によって評価が分かれそうな部分ほど、自分の立場を明確にすることを意識しています。
「誰にでもおすすめ」という言葉は便利ですが、あまりにも無責任に感じてしまうので、私はあえて「私はこう感じた」と言い切るようにしています。
2. 「わがままな理由」で選んだことを隠さない
ブログ名にも入れている通り、私はわがままにガジェットを選ぶタイプです。
スペックや価格よりも、自分の使い方や生活スタイルにどれだけフィットするかを重視します。
例えば…
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Apple Watchを買い直したのは、「バイブで起きられるから、子どもを起こさずに済むから」。
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MacBook Air M3を選んだのは、「持ち運びが楽で、だけどメモリは24GBないと不安だったから」。
どれも、スペック表には書かれないような「わがまま」な理由。
でも、そういう“私だけの事情”こそ、同じような環境にいる誰かの役に立つんじゃないかと思っています。
3. 値段より“満足感”を優先する
「コスパの良い商品を紹介する」というのは、ブログの王道ではあります。
でも、私は「安いもの」より、「納得してお金を出せるもの」を紹介したい派です。
そのため、紹介するアイテムは“高すぎず、でも安すぎない”、いわば「中価格帯の、わがままを満たしてくれるアイテム」が多くなります。
たとえば、AnkerのNano II 65Wは決して激安ではありません。
でも、純正よりもコンパクトで使い勝手がよく、持ち運ぶたびに「買ってよかった」と思える満足感があります。
同じく、Apple Watchも決して安い買い物ではないけれど、子育てのなかで「時間を見る」「タイマーを使う」「バイブで起きる」「天気を確認する」など、あらゆる瞬間に助けられているので、価格以上の価値を感じています。
レビューではその価格も正直に書きつつ、「それだけ払ってでも、なぜ選んだのか」という納得感をきちんと伝えるように心がけています。
4. 「スペック」より「使ってどうだったか」
これは私がレビューを書く中で何度も感じたことなのですが、スペックを読んでも、実際に使ったときの感覚まではわからないんですよね。
だからこそ、私は「どうだったか」「どう使ってるか」を重視しています。
例えば、SDカードリーダーにしても「転送速度が〇〇MB/s」といった話より、「カメラからの取り込みがとにかくラク。
iPadに挿すだけでLightroomに自動で取り込まれる」という体験のほうが伝わりやすい。
それに、カタログスペックだけでは見えてこない不満点(たとえば「ちょっと熱を持ちやすい」とか「持ち歩き用のポーチがほしい」とか)も含めて書くようにしています。
正直な話、まだ私には、スペックと使用感がマッチしているかどうかわかるほどの力は身についていないのです。
5. 「読みやすさ」は気にする。でも媚びない
最後に、読みやすさについて。
私は決してプロのライターではないので、構成や表現が完璧なわけではありません。
でも、「どこに何が書いてあるか」がわかりやすいよう、見出しを分けたり、箇条書きを使ったり、なるべく1段落を短くしたりと、読みやすさには気をつけています。
ただし、「誰にでも受け入れられよう」とは思っていません。
尖った意見も、ちょっとズボラな理由も、正直に書く。
それが結果的に、「この人、自分と似てるかも」と思ってもらえるポイントになる気がするのです。
わがまま仲間が増えると、とっても嬉しいです。
おわりに:「わがまま」を言語化するレビューでありたい
ガジェットレビューって、実は自分の生活や価値観を見つめる作業でもあると思います。
何を求めてそのアイテムを選んだのか。
どこに満足して、どこが惜しかったのか。
その背景には、私のわがままな日常があって、それがレビューを通じてにじみ出る。
だからこそ、これからも「安さ」や「性能」だけではなく、「自分の生活の中で、どう役立ったか」を中心に、わがままレビューを書き続けていきたいと思っています。
誰かが同じように、ちょっとした不便やモヤモヤを抱えていたときに、「あ、これ、私も欲しかったやつだ」と思ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。